でも、そんなことより……




「い、いいの!全然平気!ありがとう!」




わかった、と岡田くんは言って 友達と教室を出てしまった。




ほっとするような、悲しいような…




複雑な気持ち。




すると由梨が私の耳に顔を近づけて




「真由ってさ、岡田くんのこと好きなの?」




と囁いた。…囁いた割には結構声が大きくて、周りの人にばれてないか心配になったけど。




「由梨、声大きい!」




周りの人を見ると私の事を気にしてなさそうだったし、聞こえてないのかな。