⋈花香side




「〜♪〜♪〜♪」



楽器を出して、早くも音を奏でている先輩たちの人混みを挨拶しながらもすり抜ける。




先輩たちのコンクールの曲を鼻歌で歌いながら、準備室に入った。




木の匂いがする準備室からケースを取り出して、足取り軽やかに準備室を出る。




グラウンドからは運動部の声が聞こえている。