もっと、君の近くへ

すると




「俺、“澤口くん”って言われんの嫌だからさ、“裕也”って呼んでよ」




「え、うん」




無理とも拒否できないし、喜んで受け入れる事もできないから 微妙な返事で返す。




「くん付け慣れてないんだよな。俺もお前のこと、“真由”って呼ぶな。」




ちゃん付けとかきもいし、と言いながら澤口くん…違った、裕也はにーっと笑った。




「お前も由梨って言うな。じゃあ」




そう言ってから裕也は教室に入った。