ごめんね。好きで。

「visite!Mon temps musical!」
…。ん?なんだ。あっちの方から声が聞こえてきた。
「おい。花京院。お前、あっちを見てこい。」
俺は少し気になり、花京院に語り掛けた。すると、
「う〜ん…。visite…。おいで…。Mon temps musical…。私のミュージカル・タイム…?おいで、私のミュージカル・タイムとは、なんだろう。新しい幽波紋かな?承太郎。」
と、俺の言葉が耳に入っていない。仕方が無い。俺が行くか。そう思い、立ち上がると大きな音と転入生が吹っ飛んできた。花京院がとっさに抱え、
「大丈夫かい?!橘さん!」
と、言った。すると彼女は
「ァ、アイツがクル!典明君!逃ゲてクダサイ!temps musical!Opposez-vous!Unbut!(ミュージカル・タイム!構え!狙って!)」
と言った。俺はフランス語ができないので、なんと言っているのか良く分からなかった。しかし、花京院は意味がわかったらしく、俺に小声で話しかけてきた。
「承太郎!彼女も幽波紋使いだ!フランス語でなければ指示は出来ないのかもしれないが…。」
そう言うと、彼女の後ろを指さした。すると突然、どこからともなく超音波の様な高い音が聞こえてきた。
「うぐっ…!この音は、いったい…。」
と今の今まで忘れられていたポルナレフが叫んだ。すると、彼女が後ろを振り向き、
「あ、貴方達にもコノ幽波紋が見エるノですか?でないと、この"音"は、聞こえなイハズナノダケド…。」
と、苦笑いを浮かべながら語りかけてきた。俺は、
「何に追いかけられている。逃げて、と言っていたが。」
と聞いた。すると、頭の上の方から、
「すばしっこいねぇ、鈴華ちゃん。この 俺がベロベロと血を吸ってあげるのにぇヘァヘァヘァヘァアア!」
と、吸血鬼が落ちてきた。俺はスター・プラチナ(星の白金)を呼び出し、オラオララッシュをかましてやった。