光の少女Ⅴ【決戦編】




「お、戻ってきたか。って、花音は?」


光輝が蒼牙達を連れて戻ってくると、出迎えた夜天が言った。


「ああ。突然何処かに行ってしまってから、戻ってきてないらしい」

「そうか、なら、仕方ない。これからの話は、お前から伝えておいてくれ」

「ああ」


神蘭の言葉に光輝が頷いた時、暇そうに窓の外を見ていた風華が声を上げた。


「わああああ!」

「どうした?風華」

「見て、空兄様!」


そう言った風華が外のある方向を指す。

そこには火と水を巻き上げたような渦が二本見えた。