「何かあったのか?」

「ああ。城に連れてくるよう言われたんだよ。だが、姉上がいないとなると、数人うるさそうだな」


溜め息混じりに言った光輝に、朔耶は苦笑する。


「・・・・・・まぁ、いい。お前達だけでも来てくれ」

「わかった。花音も終わったと知れば、城に来るだろうしな」


そう言った黄牙に、光輝は諦めたように踵を返した。