「風華ちゃんがね、風夜に会いたがってたの。・・・・・・少しだけでも、無理かな?」

「言ってるだろ?《死んだ》俺は国民に見つかるわけにはいかないんだよ」

「でも・・・・・・」


それでも何とか食い下がろうとしている花音に気付いたのか、風夜が溜め息をつく。


「・・・・・・わかった。会うわけにはいかないが、俺が来ていたことが分かればいいんだろ」

「・・・・・・なるほど。それもありか」


そう言って、風夜と風牙は何か企んだように笑った。