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継承式が始まる一時間前、国や一族の代表として式に出ることになっている光輝達とは違う場所で、花音は始まるのを待っていた。
(もうそろそろだね)
城の前広場に集まり、その時を待っている人々を見ながら思う。
「・・・・・・!!」
その人々を眺めていた花音だったが、不意に集まってくる人々の流れに逆らうように離れていく人物がいるのに気付いた。
「白亜、追いかけて」
「ピ?」
「早く!」
「ピイイイ!」
花音の声に反応し飛び上がった白亜が、その人物を追いかけていく。
それを見失わないように花音も走りだした。
継承式が始まる一時間前、国や一族の代表として式に出ることになっている光輝達とは違う場所で、花音は始まるのを待っていた。
(もうそろそろだね)
城の前広場に集まり、その時を待っている人々を見ながら思う。
「・・・・・・!!」
その人々を眺めていた花音だったが、不意に集まってくる人々の流れに逆らうように離れていく人物がいるのに気付いた。
「白亜、追いかけて」
「ピ?」
「早く!」
「ピイイイ!」
花音の声に反応し飛び上がった白亜が、その人物を追いかけていく。
それを見失わないように花音も走りだした。

