「・・・いや、此処に居たのは見張りの魔族だ。倒す前に、情報を聞き出したんだよ。お前達が見たのは、俺が弾いた奴の攻撃だ」 「「・・・・・・」」 本当のことを言う気はないのか、そう答えた封魔に風夜と神蘭が探るような視線を向け、少しの間睨み合いのようになる。 だが、すぐに諦めたのか、二人は視線を外した。 「まぁ、いい。とにかく、南の方へ行ってみよう」 その言葉に、花音達は取り敢えず女が行っていた場所へ向かうことにした。