「花音様!光輝様!」


街の広場に飛竜を着地させると、それに気付いた人々が近付いてくる。


「お二人共、無事だったんですね。よかった」

「ああ。とりあえず、戦いは終わったからな。これからは街にいる。あと」


そこまで言った光輝が振り返り、背後にいる蒼牙達を見る。


「この四人もこの街に住むことになった。俺の屋敷で暮らすことになるが、街の中で会うこともあるだろう。仲良くしてやってくれ」


光輝が言ったのに合わせて、黄牙と朔耶が軽く頭を下げる。

そんな彼等を見た後、街の人々の様子を伺うと突然のことに戸惑っている様子はあったが、彼等四人を拒絶する様子はなく、花音は安堵した。