「俺たち、どうしよう?」

「行く場所ないよ・・・・・・」

「どちらにしても、半端者だしな」

「俺も正式には魔族じゃないからな」


花音と風夜に付いて、別世界から来た四人には自分達の世界に帰らない限り、居場所はない。

だが、蒼牙と紅牙の言葉から戻るつもりはないのだろうと思い、花音は四人に近付いた。


「だったら、四人共光の街においでよ」

「「「えっ?」」」

「いいのか?」

「うん。いいよね、光輝」

「言うと思ったよ」

「でも、俺たちは一度神界へ行くんだろ?その間はどうするんだ?」


肩を竦める光輝の横にいた夜天が言う。


「それなら、その間は俺の城で預かるよ」

「いいの?」

「ああ。戻って来たら、寄っていってもらえばいいさ」

「ありがとう、雷牙くん。ね、そうしよう?」


そう言って、蒼牙達を見ると、四人は少し戸惑いがちに頷いた。