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僅かな音を立てて、花音達の身体が転送される。
目の前には、一度だけ来たことのある城が建っていた。
「・・・此処が、奴のいる城か」
花音達の中で唯一城のことを知らなかった風牙が呟く。
「ああ。・・・見ろ」
不意に風夜が城の上の方を指す。
視線を向けると、城の上層部から次々と魔族達が飛び出していくところだった。
「あれって・・・」
「多分、他の奴等のところだろう」
花音達には気付いていないのか、見向きもしないで飛び去っていくのを見て、神蘭が言う。
「でも、此処にいたらいつ気付かれるかわからないわ。私達も行きましょう」
聖羅がそう言って歩き出し、神蘭と封魔がすぐに追っていく。
だが、花音はすぐに追うことはしないで、魔族達の飛んでいく方向を順に見ていた。
僅かな音を立てて、花音達の身体が転送される。
目の前には、一度だけ来たことのある城が建っていた。
「・・・此処が、奴のいる城か」
花音達の中で唯一城のことを知らなかった風牙が呟く。
「ああ。・・・見ろ」
不意に風夜が城の上の方を指す。
視線を向けると、城の上層部から次々と魔族達が飛び出していくところだった。
「あれって・・・」
「多分、他の奴等のところだろう」
花音達には気付いていないのか、見向きもしないで飛び去っていくのを見て、神蘭が言う。
「でも、此処にいたらいつ気付かれるかわからないわ。私達も行きましょう」
聖羅がそう言って歩き出し、神蘭と封魔がすぐに追っていく。
だが、花音はすぐに追うことはしないで、魔族達の飛んでいく方向を順に見ていた。

