「ぐはっ!」 力を解放している二人相手では流石に敵わなかったのか、男はあっさりと地に伏す。 「さてと、いい加減ここから出してもらおうか」 「くくく」 声を上げた封魔に男は笑い出した。 「まだだ。まだ終わりではないぞ」 言ったかと思うと、男の姿は薄くなっていき、次第に消えていく。 「消えたっ!?一体何処に?」 『ははははは』 自ら姿を消したようにも見えた男の姿を神蘭が探す。 その時、何処からか男の笑い声が聞こえてきた。