「良かったじゃん、ひな」



「ほ、本当にいいの?」



「うん、もちろん。」


え、笑顔が眩しいです。


「じゃあよろしくお願いします!!」


「ふふっ、本当に元気だね。」


「それだけが取り柄なんで!」


「俺小屋橋のそういうとこ…好きだよ。」


そう言って自分の席に戻っていった佐田くん。


私を含めこの会話を聞いていたクラスの女の子はみんな茹でタコ状態だ。



好きって。そういう意味じゃないことは分かってるけど。あんなに爽やかに言われてしまったらドキッとしてしまった。



まあ私は涼介くん一筋だけど!!



「好きかぁ〜へぇ~」


机に肘をついて面白ろそうにニヤニヤするかのん。
実に絵になりますよ美少女さん。


「な、何?」




「…面白くなりそうだねぇ〜。」




ん??


全く意味のわからなくて首をかしげる私にかのんは「この鈍感」と言った。