「お前がいつも作ってくるから、昼飯買うの金勿体ねえだろ。だからいつも買ってなかっただけ。勘違いすんな。」


「そんな言い方ねぇーじゃん涼介〜。」



「……うるせぇ。」




「涼介くん実は今日も作れてないの。一応病み上がりで…。」



本当は作りたかったんだけどね。



「別に。今日昼飯買ってるし。」



涼介くんの目線の先にはコンビニの袋に入っているパンとジュース。




もうお弁当いらないっていう暗号なのかな?



三日間会わなかっただけなのに、やたら遠く感じてしまう。



なんだか胸が締め付けられた。


今日はおとなしく帰ろう。



「…分かった。今日はもう戻ります。」



そう言ってくるりと振り返り出口に向かう私の右腕に何かに掴まれている感覚。思うように出口に進めくなった体。





振り返ると、




「…今日くらいなら昼飯一緒に食ってやってもいい。」



そう私の腕を掴む涼介くんの顔は真っ赤で。



涼介くんの言葉と行動を理解するのに時間がかかってしまった。


「おい聞いてんのか」


「…き、聞いてます!ぜひ一緒に食べさせてください!

涼介くん好き好き好き好き好き好き!!!」


「…うぜえ、黙れ。」