二百文字小説【小さな玉手箱】

《18.草食動物》

 私から熱烈アタックした彼と、今日は動物園でデート。

 彼が買ってくれた白と黒の縞模様のレギンスをはいて待ち合わせ。

 人気者のパンダがいて、私と同じ色だ。

 マレーバクも発見した。これも同じ色。

 次はシマウマ、白黒の縞模様は私とお揃いに見える。

「お母さん。シマウマさんがいるよ」

 子供が私を指差す。動物に喩えられるのも変な感じだ。

「こっちは草食じゃなくて、肉食系だけどな」

 笑った草食男子の彼の背中を思いっきり叩いた。