朝になって、僕は急いで学校へと向かった。


彼女の正体を早く突き止めたくて、今日はいつもより早く家を出た。


学校の門の前に着くと、まだ誰も人がいない。


一瞬そう見えたのだが、それは違っていた。


桜の木の下に人影があるのに気が付いた。


すると、その影は僕の近くへと歩み寄って来る。


ーーー 彼女だった。


僕の目の前で立ち止まる彼女……


綺麗な顔立ちをしている。