奥さんは17歳!?


金澤さんと私は、赤の他人なのに。



私がもう一度遠慮すると、金澤さんは私の頭に手をのせて少し悲しそうな顔をした。


「俺じゃ確かに、役不足かもしれないけど大人を少し頼って」


「・・・でも」


「今日は疲れたでしょ?南さんも休むの!!だから三人で帰ろ」



嬉しかった。


まだ私にも、一緒に帰ってくれる人がそばにいる。



家には、たった一人の弟が待っている。



金澤さんの腕の中で安心して寝ている妹がいる。



卓哉と莉奈を考えるだけで、私はどこか安心できた。




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