屋上もいい思い出ないな… キィ…… ドアを開けると由良ちゃんがフェンスにもたれて立っていた。 「由良ちゃん…」 「優奈ぁ…」 あたしを見たとたん由良ちゃんは泣き出してしまった。 「由良ちゃん何があったの?」 「…ヒック…あのね…」 「妊娠しちゃったかもしれない……」 頭が真っ白になった。 「え…由良ちゃんそれ本当?」 「わからない…でも1ヶ月生理がきてないの…どうしよ…優奈…」 「大丈夫だよ…なんとかなるから…!!」 あたしはそう言葉をかけるしかできなかった。