あたしは一人なんかじゃない!

でもね、あたし、見ちゃったんだ・・・。

千穂があたしよりも遅く来ているところ。




でもそんなに気にしないようにしてたんだけどある日、今日も早く行くらしい。


ちょっと、日課になっていたからそこまで気にしなかった。



でも、その日以来、廊下ですれちがっても無視されるようになってその内あたしも何もしなくなった。


もうあたしのこと嫌いになちゃったのかな・・・?
でもなんでだろ・・・。


と思って思い切ってこんなメールを送った。

『千穂へ。
これで最後のメールにしたいと思う。
あたしはまだ千穂のこと好きだし、まだ信じてる。
それはいつまでたっても変わらない。
それだけは信じて?
最後に1つ教えてください。
あたしのこと嫌いになったのならなんで、嫌いになったの?』



すると、10分くらいたって返事が来た。

『話しがあるからチビ公園まで来て。』

チビ公園とは近くにある小さい公園のこと。
公園といってもベンチとブランコくらいしかないけど。


あたしは携帯を持って上着を着てチビ公園に向かった。



すでに千穂は来ていた。

ベンチに座って携帯で何かしていた。



あたしに気付くと携帯を閉じた。



あたしは千穂の隣に座った。
久々に隣にいる。
でも・・・まだ側にいない。
この距離が1番辛い。


千「メールの返事なんだけど、あたしは元々嫌いだったから。友達と思ったことなんてないよ。いい機会だから、もう姫華とは縁切るよ。」

言葉の意味が分からない・・・・

モトモトキライダッタ・・・?
トモダチトオモッタコトナンテナイ・・・?

今まで一緒に笑ってたのは偽りの千穂だったってこと?
なんで・・・


「じゃぁどうして友達になったの?あたしの何処がダメなの?!」
と泣きそうな声で叫んだ。