あたしは一人なんかじゃない!

「さっきも言ってた通りあたしは笹岡財閥の令嬢。でそれに反抗して不良になったの。
それは知ってるでしょ?クラスの人も言ってたし。」



「はい。でも今まで知らなかったです・・・。」
あたし、情報網ないから・・。



「そこは『はい』じゃなくて『うん』ね。知らなかったのか・・・。それ聞いたときなんて思った?正直でいい。」

これはちゃんと答えた方がよさそう・・。
笹岡さん、目がまじだし・・。



「えっと・・・正直、不良だって、聞いたときあたしの天敵だと思いました。でも今はすごい優しい人達だと思います。」



うん。これが正直な気持ち。


「うん。よろしい。そっか。なんか嬉しいね。でさ、裕樹もあたしと同じようなもんで、反抗して不良になったらしいよ?ね?」



「うん。元々おれら幼馴染だし!俺も椛も結構、喧嘩強いんだ。だから、なんかされたらすぐに言えよ!!やった奴等ぶっ飛ばしてやるから!」



「そうだよ?みんなね、見た目でしか判断しない奴等なんだから。でも、姫ちゃんはちゃんとすれば可愛いから!で、姫ちゃん。話してくれない?なにか、あったでしょ?前に。そんな感じがするんだ。」


話してもいいのかな・・・・。
・・大丈夫だよね!
この人達なら!
信頼できる・・・よね?

大丈夫。
裏切ったりしない。
みんながみんな、千穂みたいな人じゃない。


あたしは少し考えた後答えた。


「はい。」