あたしは一人なんかじゃない!



「あッ!!姫ちゃんが笑ったー!!」
と喜ぶ大崎くん。


あたしはキョトンとしている。


ちょっと歩くと
「ここあたしの部屋ね!どうぞ!」
と言ってドアを開けた。


笹岡さんの部屋は黒とピンクがベースで可愛いっていうよりかっこいい。

それに広い。


すごいなー・・・。



「ちょっと座っててー!紅茶でいいよねー?」

「うん!」←大崎くん
「あッはい!」←あたし


でも緊張するなー。



10分ぐらいたって笹岡さんが紅茶を持って戻ってきた。


「はいどうぞ!」

「サンキュー!!」

「ありがとうございますッ!!」


うわーなんか高そうなカップと紅茶!!


「もー!敬語止めてよー!なんかやりにくい!!」


「でもあたしなんか敬語が身についちゃって誰にでも敬語なんです・・・。」

そうなの・・。
みんなからいじめみたいなのされてるうちにね・・。

「そっか。でもさ親とかは普通に話すでしょ?」
と大崎くんが聞いてきた。

「あッ親は共働きでめったに帰ってこないのでいつも1人なんです。」

でもあんまり寂しくないんだよね。
何でだろ?
慣れちゃったからかな・・・?

「ふ~ん!あッ!まずはあたしかあら!」
と言って笹岡さんがなんか話し始めた。