学校は家から近い。
大通りにでただけで同じ制服の人達がたくさんいた。みんな私達のほうをみている。

なんだろ?

「ねぇねぇあれみて。隼くんと叶人くんだ!隣の女子だれ?」

「やっぱりかっこいー。朝からいいものみたー。」

「あの女なに?」

女子たちのこそこそと話す声がきこえてきてしまう。
このふたり人気者なのか…。目立つから一緒にこなければよかった。少し後悔…。
今日1日がんばって明日からまた休もう。
うん、そうしよう。今日だけ今日だけ。

学校までの道のりがすごく遠く感じた。
本当なら君が隣にいたのかな?

君のことを考えて泣きそうになった。


両肩にふれるふたりの体温があったかくって安心した。
がんばってっていわれてるみたいだった。