でも、胸だけは……。



ずっと、きゅんきゅんして。



信じられないくらいドキドキして、痛いくらいに、うるさかった。



「ごめん、勝手にこんなことをして」



そう言いながら、碧くんは、妃莉を離した。



指でクイッと妃莉の唇をふく。



「俺、妃莉のことが好きだから。
妃莉の気持ちを大事にしたくて、今まで、すげーがんばった」



「…………」