妃莉と一緒のように、きょとんとしている。



「いやー、さ?
もしかして……。
妃莉ちゃん、ソイツのこと……。
好きなのかな?って……思ったりして……」



片倉くんは、ポリポリっと、ばつが悪そうに、後頭部をかいている。



「え……。
碧くんのこと……?」



「…………」



「あの……。
うん……。
妃莉……好きだよ……?」



言ってから、ものすごく恥ずかしくなって、両手で顔を覆った。



「う、わ。
マジで!?
終わったわ―」



片倉くんの、情けない声が聞こえた。