話の途中で、唇をむぎゅっとつままれた。



「妃莉のそういうところ、好きだけど。
でも、やっぱり、すげームカつく」



「…………」



唇をつまむのをやめてくれた碧くんを見あげる。



「俺の前で、他の男のことをほめるな。
ちっちゃい男かもしれないけど、そういうの、すげー妬けんだよ。



さっきだって…。
大人げないことをしたって。
片倉に……悪いことをしたって思ってる。
傷つけたこと、すげー反省してる。



でも、俺だって……。
そんなに、余裕ねーんだよ」