お前、可愛すぎて困るんだよ!

「……ムカつくんだよ」



そう言いながら、碧くんは、自分の頭をわしゃわしゃ撫でた。



「俺、言っただろ?
妃莉が、朝陽にネクタイを結んでもらったとき。



よりによって男とか。
んなの、100歩譲ってもありえねぇって」



さっきとは打って変わった、鋭い視線。



「今回だって、同じだよ。
他の男の上着とか。
無邪気に着てんじゃねーっつーの」



イラだったような低い声。