キャッキャッと楽しそうな笑い声をあげている。



『ごめん、ごめん。
ヤキモチやいちゃったんだね。
今、離れるね~』



両手を顔の前で合わせて謝ってても、余裕の態度。



誰ひとり、怒ってる人なんかいない。



もちろん、妃莉のしたことをバカにしてるような人もいない。



ほんと、平和なほのぼの空間。



まるで……子供を相手にしているみたい。



ちっちゃな子が、ママをとらないで!ってわめいてるのと同じように感じてるんだ、きっと。