「あー……。 もう……。 どうしよう……。 恥ずかしいよぉ。 恥ずかしいよぉ。 恥ずかしいよぉっ!」 ひとり、植え込みの陰に隠れて、ひざを抱える。 妃莉、みんなの前で、あんなことを叫ぶなんて……。 今思い出しても……どっひゃあ!って感じ。 顔からぶわっと火が出そう。 『碧くんは……。 碧くんは……。 妃莉のなのっ!! だから、碧くんに触らないで。 碧くんから、早く離れてよ――っ!!!』