それから、センパイに向かって、きっぱりと……。



強い口調で言い放った。



「もういいです。
妃莉ちゃんは、オレが連れて帰ります。



朝陽くんは、もう妃莉ちゃんに近づかないでください。



碧くんの大事な人は、オレにとっても……。
超超超!! 大事な人なんで!!!」



翠くんは、センパイの横を足早に通り過ぎた。



「えっ?
えっ!?」



と、戸惑う妃莉の腕をつかんだまま。