お前、可愛すぎて困るんだよ!

ちょっと赤くなりながら、妃莉から離れようとする碧くん。



「あー、碧っ!
バカッ、おまえっ。
シャッターチャンスをのがしただろーが!
もっとくっつけ!」



「はぁ?」



「これじゃあ、写真の下に、“祝☆結婚!”ってあおり文を入れれないだろーが!」



おじさんは、中腰でカメラを構えながら、ぷんすか怒っている。



「……まだ、そのネタ引きずってんのか」



ぼそっとつぶやいて、碧くんは妃莉からスッと離れた。



もー、碧くんのバカー!



いーじゃん。



ちょっとくらいギュッとしてくれてもー!!