「だーかーら。
妃莉ちゃん、選んでよ。
俺、よくわかんないし。
ね?
お願いっ☆」



小首をかしげ、小嶋センパイは、可愛らしくウインクした。



「それなら……。
はい……。
いいですよ」



妃莉は、こくっとうなずいた。



それを見て、センパイはこぶしを突き上げた。



「やった~♪」



「でも、妃莉。
碧くんに電話するから……。
カバン返してくださいっ」