「可愛くて仕方がないなぁ。
妃莉ちゃんは。
なんでもよく似合って、モデルさんみたいだな~」



碧くんと違って、おじさんは、大げさにほめてくれる。



おじさんのこうゆうところ、好き。



照れるけど、でも、すっごくうれしいもん。



「あ、ありがとうございます。
えへへ……」


ほめられたのがうれしくてもじもじしていると、おじさんは2階を見あげてつぶやいた。



「んー。
美月(みつき)ちゃんは、まだかな?」



美月ちゃんっていうのは、おばさんの名前。



ちなみに、おじさんの名前は、“駿(しゅん)”