妃莉……。



確かに、思ったよ。



“碧くんを、自由にしてあげたいって”



妃莉にかまわず、好きな人と過ごせるように。



だから、帰りのお迎えも……いいって言ったの。



朝も……自分ひとりで行こうとした。



でも……ね?



自分でがんばるのと……碧くんから言われるのは、ちょっと違う。



碧くん、優しいから。



妃莉に、お友達ができるようにしてくれたんでしょ?