「あ……。
ごめん……。
つい……」



碧くんは、口元に片手をあてて、横を向いた。



「妃莉を責めてるわけじゃないけど。
球技大会の実行委員も。
もしかしたら、あの、片倉ってヤツと一緒かも……。
そう思ったら、つい……」



「え?
碧くん、すごいね。
なんでわかったの?」



妃莉は、びっくりして、碧くんの制服を引っ張った。



「……は?」



ゆっくりと顔を戻す碧くん。