お前、可愛すぎて困るんだよ!

「付き合ってる人が、彼女なんでしょ?」



「…………」



いつ翠くんが入ってくるかもわからない状態で、妃莉の口は止まらない。



声の大きさだって、どんどん大きくなっていく。



なにも答えてくれない碧くんのTシャツをギューギュー何回も引っ張った。



「ねぇ、碧くんは、彼女いるの?
好きな人いるの?」



「……だから、妃莉は。
どうして、そんなことが気になるの?」



碧くんは、寄りかかっていた冷蔵庫から身を起こした。



数歩歩いて、ペットボトルをごみ箱に捨てる。