同居した最初の頃に見た碧くんの上半身を思い出して、赤くなる。



碧くん、運動とか、ガッツリやってるわけじゃないのに、腹筋がけっこうしっかりあった。



あーゆーのを、細マッチョっていうんだよね?



きっと。



さらに赤くなりながら、碧くんの制服にギュッとつかまる。



すると……。



「大丈夫か?
妃莉……」



心配したような声の碧くんが、片手を妃莉の背中にあてて、抱き寄せてくれた。



「もっと俺に、寄りかかってくれていいから」