輪郭のはっきりとした唇は、薄くて、さわやか。



あごはシュッとして、すごくシャープ。



うん。



どっからどう見ても、カッコいい男の子。



「妃莉、碧くんが男の子なんて、ずっとずっと、ずーっと前から知ってるよっ♪」



ニコニコッと笑って、碧くんのTシャツをギュッと握る。



「ね、それがどうしたの?」



そんなの、今、関係ないよね?



パチパチッと目をしばたいて、碧くんの返事を待っていると……。