「いや、見てないけど。
でも、わかるっしょ。
それくらい」



「な、なんで?」



「だって、妃莉ちゃん
昔っからそうだったじゃん」



「……え?」



「ウチに泊まりに来ると、いっつも。
碧くんのベッドにもぐりこんでた」



「……え。
そうだっけ?」



「そうだよ」



妃莉の部屋の前で手を離し、翠くんはドアによりかかった。