「んー……。
ちょっと……」



口ごもりながら、うつむいた。



「あー。
碧くんに、なんか言われちゃった?」



ひょこっと、妃莉の顔をのぞきこむ翠くん。



「えっ?
えっ?
どうして!?
なんでわかるの?
翠くん」



驚いて、顔をバッとあげた。



「んー。
だって。
妃莉ちゃん、ちょっと泣いてるし。
それに……」