~~未来side~~


家に帰ると、ただいまも言わず、部屋のドアを乱暴に開けると、そのままベッドに倒れ込んだ。



俺…何しようとした…?



あの時、梨花の涙に気づかなければ、そのまま最後までいってしまったかもしれない。


いや……おそらく……。



「最悪……。」



と自嘲気味に笑う。


梨花は付き合う事も、キスも初めてで……ということは、もちろんそれ以上のことも初めてで……。



なのに…理性がぶっ飛んで危うく…全ての初めてを奪ってしまうところだった。



「今度会うとき、どんな顔して会えばいいんだよ…。」



ボソッと呟いた。