病院のロビーで腰掛け、未来の顔を覗き込もうとすると
「今こっち見んな……。」
涙声の未来が手で顔を覆った。
え??
泣いてるの??
未来がゴシゴシと、白衣の袖で涙を拭うと、私の方に向き直った。
愛しいものにでも触るように、私のお腹にソッと触れた。
「本当にここに、俺と梨花の赤ちゃんが居るんだよな?
まだ小さすぎて殆ど分からないのに…既にこの豆粒みたいな姿が可愛く見える…。」
そう言って白黒のエコー写真を見ながら呟く。
「…未来。」
未来の手の上に、自分の手を重ねる。
愛する人の子どもがここに居る。
「未来…。私ね…本当に幸せだよ。
大切な人の…大好きな未来の赤ちゃんが…ここに居る。
未来とこうして結婚できただけでも幸せなのに…未来の子どもを授かることが出来たなんて…幸せすぎるよ。」

