ギューッと抱きしめたまま、未来は私を離そうとしない。
「未来…そろそろ離してくれないと、本当に遅刻するよ??」
そういうと…未来が先程とは打って変わって真剣な表情になり
「…梨花。
お前の身体…熱い…。」
と言った。
「あぁ…分かる?
なんか…ちょっと風邪引いたみたいなんだよね。
でも風邪薬飲んだら、すぐ治ると思うよ。」
「…………。」
医者という職業柄、未来は心配性だ。
「大丈夫だよ。ね?
ご飯食べたら、すぐ薬飲むから。」
「梨花……。薬はダメだ。」
「ん?でも……
この前、未来が処方してくれた薬だよ??」

