そして春……。



未来とは一言も会話をしないまま、私たちは高校を卒業した……。






大学受験の会場には、確かに未来が居た。



未来が合格した……と祐太くんが教えてくれた。





なのに……大学には未来の姿はなかった。





未来は……私の前から完全に姿を消してしまったのだ……。