藤本と、撮影のキスのことで言い合いをしていた公園に入ると、ベンチに腰かける。 「ここで未来に見られたんだったな……。」 つい昨日のことの様に想い出せる。 未来の手を引いて、有無を言わさずマンションに連れ込んで、キスをしてもらった。 その時の未来の気持ちは分からなくて、これで終わらせるのが嫌で、夏休みの間、彼氏のフリをしてもらうようにお願いしたんだ。 懐かしい……。 そんな事を考えていると、公園の入り口の方から、人影が近づいてくるのに気付いた。