~~未来side~~



梨花の撮影が終わったと電話があった。


撮影ではキスをしなかったらしい。



「えっ?じゃあ梨花が嫌がってるって見抜いて、キスしてるフリで終わらせてくれたって事?」



話ながら、小さくガッツポーズをする。


嬉しい俺とは対照的に、電話の向こうの梨花の声は、何だか浮かない感じだ。



「何かあった??」



『…ううん。

何だかプロとしての自覚が足りなかったのかなぁって、少し落ち込んじゃって…。』