ミーン!ミンミンミン!


蝉の鳴き声が聞こえてくる。


7月。


もうすぐ夏休みだ。


今日も学校が終わった。啓太は公園の水を飲みながら、夏目前の暑さと、暑さに対する喜びを噛み締めていた。


7月というのは、夏休み目前でウキウキしてくる。


同時に、水泳の授業が始まることに悲しみを感じなければならない。


啓太は泳ぐことができない。