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電話を掛けてくれたのは
ずっと待っていた彼。
嬉し過ぎていつもより大きな声で通話ボタンを押した。
『どうしましたっ?』
「…お前電話越しでもうるせぇんだな。」
電話越しの修斗さんの声はいつも通り冷たいけど彼の顔が想像出来ちゃうだけで嬉しい。
『だって電話貰えないと思ってたから。』
「俺だって常に暇じゃねぇから。
あと社員旅行だけどさ、お前俺と同じ部屋だからな。
分かってるだろうけど一応確認。」
同じ部屋。
キュンって胸の奥が狭くなって苦しい。
ずっと溜まっていた心配が少しずつ溶けていくような感覚だった。
『ありがとうございます。
嬉しいです!
私トランプ持って行くのでババ抜きしましょうね!』
「ババ抜き?
俺それ下手なんだよ。」
少しヘタレみたいな声でババ抜きはやらねぇって言ってる修斗さんが可愛くて
クスっと笑ってしまった。
「…笑うなよ。」
『笑ってませんよー』
「…部屋変えるぞ。」
『えーっ!
すいませんでした!』
一日の中で唯一、
恋人同士だって実感出来る時間。
「…電話って終わり見えなくなるよな。」
小さく笑う修斗さんの声がいつもさみしい。
終わりたくない。
ずっと…話してたい。
でも
『大好きです。』
こう言って終わりにすれば
少しだけラクになれる気がした。
「…俺も。」
この返事を貰うと
隣にいられないのが切ないけれど。
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電話を掛けてくれたのは
ずっと待っていた彼。
嬉し過ぎていつもより大きな声で通話ボタンを押した。
『どうしましたっ?』
「…お前電話越しでもうるせぇんだな。」
電話越しの修斗さんの声はいつも通り冷たいけど彼の顔が想像出来ちゃうだけで嬉しい。
『だって電話貰えないと思ってたから。』
「俺だって常に暇じゃねぇから。
あと社員旅行だけどさ、お前俺と同じ部屋だからな。
分かってるだろうけど一応確認。」
同じ部屋。
キュンって胸の奥が狭くなって苦しい。
ずっと溜まっていた心配が少しずつ溶けていくような感覚だった。
『ありがとうございます。
嬉しいです!
私トランプ持って行くのでババ抜きしましょうね!』
「ババ抜き?
俺それ下手なんだよ。」
少しヘタレみたいな声でババ抜きはやらねぇって言ってる修斗さんが可愛くて
クスっと笑ってしまった。
「…笑うなよ。」
『笑ってませんよー』
「…部屋変えるぞ。」
『えーっ!
すいませんでした!』
一日の中で唯一、
恋人同士だって実感出来る時間。
「…電話って終わり見えなくなるよな。」
小さく笑う修斗さんの声がいつもさみしい。
終わりたくない。
ずっと…話してたい。
でも
『大好きです。』
こう言って終わりにすれば
少しだけラクになれる気がした。
「…俺も。」
この返事を貰うと
隣にいられないのが切ないけれど。
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