私の上司






白のスカート


ピンクのニット


パールのネックレス。





いつもよりオシャレしたって桜ちゃんに負けちゃう事くらいは知ってるけど


それでもやっぱり修斗さんに少しでも可愛いって思って貰いたい、なんて欲張りかな…






旅行鞄に荷物を入れては出してを繰り返している自分がバカみたいで


ソファに腰を下ろしてそっと伸びをした。






明日までには終わらせたいのに。



そう思いながらも携帯を眺めちゃうのは着信を気にしちゃうから。




修斗さんはよく私に寝る前に電話を掛けてくれていたけれど
最近は忙しいみたいでそんな機会も減っていた。





それでもお風呂にまで携帯を持って行っちゃう私はかなり重症。






『もうお風呂入っちゃおうかな…』






もう一度伸びをしてから携帯を机に置いた瞬間…





『え…』








携帯が震えるんだから気持ちって凄いなって思う。