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今日も安定の残業の私は
もう殆ど人がいないオフィスで資料と向き合っていた。
ぐっと伸びをすると
気付けば私と桜ちゃんしかオフィスには残っていなくて。
修斗さんとの交際スタートも二人だけで残業してた時に始まったな、なんて懐かしんでいた。
『…桜ちゃんそろそろ帰った方がいいんじゃない?
最初から頑張り過ぎると疲れちゃうよ?』
ずっと頑張ってた上に残業なんて流石にキツイと思うから声を掛けると
「ありがとうございます。
じゃあ今日は帰ろうかな、」
にこっと笑って頷いてくれた。
素直な所も可愛いな、なんて思いながら彼女を見ていると
「あの…ちょっと聞いてもいいですか?」
いきなり彼女の顔つきが変わった。
『…なに?』
こっちは笑顔を崩さずに聞き返してみたけれど。
「一ノ瀬部長って恋人いるんですか?」
『…えっ』
予想外の言葉に一瞬固まってしまう。
『…分からないな。』
曖昧な返事で帰って貰おうと思ったのに。
「よかった!
私、一ノ瀬部長に一目惚れしちゃって!」
可愛く見えた彼女の笑顔がその瞬間から小悪魔に見えた。
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今日も安定の残業の私は
もう殆ど人がいないオフィスで資料と向き合っていた。
ぐっと伸びをすると
気付けば私と桜ちゃんしかオフィスには残っていなくて。
修斗さんとの交際スタートも二人だけで残業してた時に始まったな、なんて懐かしんでいた。
『…桜ちゃんそろそろ帰った方がいいんじゃない?
最初から頑張り過ぎると疲れちゃうよ?』
ずっと頑張ってた上に残業なんて流石にキツイと思うから声を掛けると
「ありがとうございます。
じゃあ今日は帰ろうかな、」
にこっと笑って頷いてくれた。
素直な所も可愛いな、なんて思いながら彼女を見ていると
「あの…ちょっと聞いてもいいですか?」
いきなり彼女の顔つきが変わった。
『…なに?』
こっちは笑顔を崩さずに聞き返してみたけれど。
「一ノ瀬部長って恋人いるんですか?」
『…えっ』
予想外の言葉に一瞬固まってしまう。
『…分からないな。』
曖昧な返事で帰って貰おうと思ったのに。
「よかった!
私、一ノ瀬部長に一目惚れしちゃって!」
可愛く見えた彼女の笑顔がその瞬間から小悪魔に見えた。
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